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猫ミームから見る動画制作

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「猫ミーム」流行ってますね

みなさんは「猫ミーム」をご存知でしょうか。

ミーム(meme)とはwikipedia曰く「脳内に保存され、他の脳へ複製可能な情報であり、例えば習慣や技能、物語といった社会的、文化的な情報である。」とのことで、この場合のミームとは「ネットミーム」のことを指します。簡単にいうとネット上にあるオモシロ動画や画像の「型」のことです。
猫(cat)とはwikipedia曰く「狭義には食肉目ネコ科ネコ属に分類されるリビアヤマネコ(ヨーロッパヤマネコ)が家畜化されたイエネコ(家猫、Felis silvestris catus)に対する通称である。」とのことです。よくわかりませんね。

で、猫ミームとは主にかわいい猫ちゃんのネットミームの素材を使って作られた短編の動画のことで、これが今SNSなどで大バズりしています。
あえてリンクなどは貼りませんが、youtubeなどで検索してもらえれば溢れんばかりの猫ミームが出てくると思います。

猫ミームは大抵の場合、制作者の日常で起こった印象的な出来事をネットミームに乗せて紹介する形なので、しょうもない話でもおもしろ可愛い猫ちゃんたちのせいでついつい見入ってしまいます。

僕がこれらの動画を見て思ったのは、「こんなにカジュアルに動画制作できる時代になったんだ」という驚きです。
おそらく猫ミーム投稿者の中にはスマホで編集してる人もいるでしょうし、そんなカジュアルに制作した動画が当たり前のように何万再生も回ってるのはかなり驚異的です。
一本ごとの質はそう高くないし(それが味でもありますが)、お話がかなり刺激的なわけでもないけど、やはりベースの猫ちゃんが面白く、人々の興味を惹いているわけです。

これは猫ミームだけの話ではなく、一般的なビジネス用の動画などでも重要なポイントになると考えています。
編集者たるもの、自分のこだわりをどこまでも突き詰めて質を高めたくなる気持ちはありますが、そうは言ってもクライアント仕事であれば先方の意見や事情を考慮することも大事ですし、どんなに質の良い動画でもお客さんに見てもらえなければ意味がないので、そういったポップさも大事になります。
こだわって作ったのに突き返されることも多いですからね……。

もちろん元の素材(この場合は猫ちゃんの動画やアヴリル・ラヴィーンなどの既存曲)にも著作権があるので、ネット上で適当に拾ってきたウケのいい素材からビジネス用の動画を作るのは御法度ですし、ビジネスの場合なら尚更質は大事になってくるので一概に猫ミームを参考にはできません。
が、個人的にはSNS時代と動画制作のカジュアル化が進んだ現代を象徴するブームだと感じていますし、動画制作を生業にするにあたってカジュアルに作成された有象無象の動画に対してどう差別化するかという意識もより強く持たねばならぬと思います。

ちなみに僕はしょげ顔で「ナン……」と鳴く猫と、「は?」の猫が好きです。ただ基本的には犬派です。

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