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ライトリーク!入れるか否か

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ライトリーク!入れるか否か

前回シネスコについて書いたので、今回はそれに関連してライトリークの話でもしてみようかなと思った次第です。

ライトリークとは!上の画像の右端の赤茶けた部分みたいな、MVなんかでよく見かける画面上で光がチラチラってなるやつのことです。
もともとはフィルムカメラにおいて光漏れでフィルムが余計に感光してしまってる状態のことを言うみたいです。

最近だと「エモい」とされるアイコンの一つになってるので、若干流行ってる感じもありますね。
ネットを検索してみると、動画編集用のライトリーク素材が有料のものから無料のものまでごまんとありますね。
デジタルカメラが普及しても、編集の段階でライトリークをつけることは多々あります。

入れすぎるとダサい

そういう「エモい」のアイコンとして流行ったと言うこともあり、ライトリークの素材をダウンロードしたからにはどんどん使ってみたい気持ちはありますよね。
特にトランディション(カットの切り替わりにつかうエフェクトやアニメーション)としても使えるので、汎用性は高いです。

ただ、ライトリークに限った話ではなく、同じトランディションを一つの動画内で何度も使うと、恣意的な印象を視聴者に持たせることにつながります。

編集や撮影など、映像を作る時の基本として大事なことで、視聴者に「作り手を意識させないこと」があります。
視聴者が自然に見れる映像を作るということは簡単なようでそれなりに技術が必要なことです。
カメラのピントがあってないとか、照明がフラットすぎるとか、音質が悪すぎるとか、変なタイミングでカットが変わるとか、そういった要素が映像の中にあるのは言語道断。普段ドラマや映画やCMを見ててそんなことないじゃないですか。観客が自然に見れるラインって、実は結構高いんです。

ライトリークが同じ映像内で意味もなく多用されると単純に見づらい映像になるだけでなく、マンネリにもなります。
「この映像を作った人はライトリークを使って”エモい”映像が作りたいんだな」と視聴者に気付かれるのは避けたいです。

どういう時に入れるのがいいんだろうね?

ライトリーク自体は汎用性が高いエモエモエフェクトですが、入れすぎるとダサい印象を与えます、
じゃあどういう時に使うのがいいか、というのは完全に個人のセンスにもよるので一概には言えません。表現なので……。

ただ、一般的には回想シーンに入る時なんかによく見かけますね。
ライトリークがフィルムカメラ由来の映像効果でもあるので、古い時代を回想する時なんかに使うことは多いようにおもえます。
理屈ベースで使う時を見定めて、アクセント的にここぞ!って時に使うくらいがちょうどいいかもしれません。

ごく稀にみるんですけど、これは編集でなんでもできるから起こる表現の事故みたいなものなんですけど、シネスコの上にライトリークが起こるのは理屈で考えるとありえない現象なので気をつけましょう。
前回も書いたように、シネスコやビスタやスタンダードの帯は画面上の映写されてない部分の余白なので、ライトリークが起こるとしたら帯の内側だけです。ライトリークの素材は必ずシネスコより下のレイヤーに入れましょう。

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