古い?それとも普遍?撮影現場の慣習たち
目次
- ○ 古い?それとも普遍?撮影現場の慣習たち
- ○ 服装
- ・シャカシャカした素材の服は着ない
- ・技術部:明るい色の服は着ない
- ・衣装・ヘアメイク部:ファッションに気を遣う
- ○ 食事はなるべく手短に
- ○ 本番中、スマホの電源はOFF
- ○ 最後に
古い?それとも普遍?撮影現場の慣習たち
お疲れ様です。
最近寒すぎますね。先日仕事でスーツで神戸空港の近くまで行ったのですが、その日は昼でも8℃しかなくて、しかもインナーも夏と変わらない装備で行ったので震えが止まりませんでした。
股引きとかヒートテックとか着ていけばよかったな……。
今週はまた暖かくなる様なので、この時期の気温は油断できませんね。
どんな仕事でも、罰に守らなかったとしても怒られはしないけど、知らないと溶け込めないみたいな慣習ってあると思います。
当然映像の現場でも何かと理由があって根付いてる慣習があるので、今回は撮影現場でよく言われる慣習について紹介したいと思います。
服装
撮影現場はフリーランスの集まりであることが多いので、特に決まってユニフォームなんてないです。
なのでみんなある程度自由な格好で現場入りするのですが、その中でもいくつか通例があるので軽く紹介します。
シャカシャカした素材の服は着ない
ナイロン系の素材は動くとシャカシャカ音が鳴ると思うのですが、撮影現場だとあまり歓迎されません。
撮影中は音もマイクで録音されてることがほとんどですので、もしカメラが回ってる時に音が鳴る服装の人が動いたりしたら、ノイズが入ってしましますよね。
前回ここでも書いた様に、基本的に撮影中はほとんどのスタッフが動きをストップします。カメラの中の世界においては、周りのスタッフは「いない存在」なので、少しでも気配を出したらアウトです。
技術部:明るい色の服は着ない
特に技術部の人たちは明るい色の服、とりわけ白の服はあまり着ません。
もしスタッフがバレた(撮影中カメラに映り込んでしまう)場合、明るい服装をしてると目立ってしまうからです。
その他にも理由があります。照明の関係です。
当然ながら、明るい色は光を反射しやすいです。
撮影前に照明の具合をスタッフが演者の代わりに舞台に立って確認したりするのですが、この時白い服を着てると正確に光量を合わせられません。
衣装・ヘアメイク部:ファッションに気を遣う
僕も衣装部で参加した際に、これに関しては怒られたことがあります。
衣装・ヘアメイクで参加してるスタッフがダサい格好をしてると、服装やメイクを任せている役者さんは不安になってしまいます。
なのでダサくない程度に気をつけながら、現場で動きやすく、汚れてもいい服装で参加することが望ましいです。
食事はなるべく手短に
撮影現場はほぼ丸一日拘束されるので、現場内でご飯を食べることが多いです。
そのときいつまでもゆっくり食べてると、その後の動きがスムーズに開始できなかったり、特に新米スタッフは先に食べ終わって次の準備をすることが求められます。
早食いは健康に良くありませんが、その日の撮影をスケジュール通りに終わらせたければ重要なスキルと言えます。
(とはいえ、スタッフや演者の方が差し入れしてくれたお弁当をたべる場合もあるので、その際はそれなりに味わって「美味しかったです。ご馳走さまでした」くらいは言いましょう。)
また、お弁当を現場で受け取る際には、まず演者から。演者さんにお弁当が全員分行き渡ってから、余った弁当を序列順にスタッフで分けることが多いです。
食事が遅くて怒られる新米スタッフを何人も見てきました。
自分は高校の時から演劇のスタッフをやっていたのですが、その際も「カツ丼を早食いする」という昼食恒例の慣習があり、それでカツ丼に飽きてしばらく食べられませんでした……。最高記録は3分です。
本番中、スマホの電源はOFF
映画館の注意みたいですが、撮影中も原則OFFで、と録音部さんに言われることがあります。
機内モードにしたり、音が出ない設定にして済ます手もありますが、現場のマイクは高性能なのでバイブレーションの音も拾うみたいです。
なので演技場の近くにいる時は基本OFF、連絡をどうしても取らなきゃいけない場合は少し離れたところでマナーモードくらいにしとくのがいいでしょう。
最後に
特に若いスタッフは(いうて僕もまだまだピチピチですが……)これらの慣習に際して「古い」印象を持つこともあるやもしれません。
とはいえそれぞれ理由があることですし、少なくとも現場で円滑にやっていきたいなら守って然るべきかと思います。そんなウワベのことで尖ってもしょうがないよねってことです。