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映画撮影 in 明石

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お疲れ様です。

あちぃ

昨日仕事中に軽く熱中症になって、頭痛がひどく頭が割れそうでした。
まだ6月前なのに、すでにこの日差しと気候。日よけと水分、あと頭痛薬は必須ですね。

先日、GW最大の注目作だった「ザ・スーパーマリオブラザース・ムービー」を観てきました。
GW中の国内興行で2週目にして60億を叩き出し、全世界で1600億円の特大ヒットを記録しました。すごすぎ。

私普段からゲームをよく遊ぶのですが、幼少期に初めて親に買ってもらったゲームが「スーパーマリオ64 DS」というニンテンドーDSで発売されたソフトだったので、やはり人並みにマリオには強い思い入れがあるわけです。
ミッキー、ピカチュウと並ぶ人気キャラなので、同じような境遇の人はかなり多いでしょうね。

マリオのあらすじといえばもはや説明不要なのですが、映画版はクッパに攫われるのがピーチ姫からルイージに変わってるだけでほぼそのままです。
つまり捻ったあらすじなんてこれっぽっちも存在しないのですが、それでも大ヒットを記録してるのはなぜか?
思うにそれは、この作品が「マリオの映画化」だけではなく「マリオのゲームプレイの映画化」だからであるように思えます。

マリオがルイージを助けに行く前に、ピーチ城のある設備でマリオが特訓する様子が描かれます。その設備というのがまた、レンガが並んでてはてなブロックがあってアイテムがあって……みたいな、いわゆる2Dマリオのコースで何度も倒れながら特訓するんですね。
このシーケンスってつまるところ、実際にマリオを遊ぶプレイヤーがステージクリアを目指してトライアンドエラーを繰り返すプレイヤー目線の映像化にもなってるんです。

ほかにも3人称視点でレインボーロードをカートで走るシーン、横一の画角でマリオとドンキーが殴り合いの大乱闘を繰り広げるシーンがあるなど、マリオシリーズをプレイしたことのある観客なら「あっ!!これやったことある!!」と思わされるような仕掛けが大量にあるわけです。

変に映画的文脈を盛り込むのではなく、あえてマリオのゲームプレイをそのまま映画にしちゃうって、作り手側が観客のマリオリテラシーを完全に信頼してないとできないことであるし、逆を言えば、この映画体験ってマリオじゃなきゃできないことだとも思います。
よく「アトラクション映画」という言い回しがありますが、この映画に限って言えば、真の意味での「ゲーム映画」だと思いました。

ちなみに僕が一番アガったのは、マリオがキノコ王国にきてからピーチ城の全景が映るカットで、「マリオ64」のピーチ城のBGMが一瞬かかるところです。「ギャッッッッッッッ!!!(幼少期のフラッシュバック)」ってなりました。

映画撮影 in 明石

前回のブログに載せた現場から数日後、また別の現場に行ってきました。

今回の現場は兵庫県明石市周辺がメイン。明石市といえば海。絶好の天候で、絶好のロケーションで撮影できました。

今回、弊社は衣装と美術での参加。
私は美術で、上司とともに主に裏動きでセットの飾り込みや買い出しがメインの業務でした。

裏動きというのは、現場で撮影が行われている裏で別部隊として行動することなんですが、じゃあ現場にいるより買い出しとかに行ってたほうが楽じゃね?と思われるかもしれませんが、案外そんなこともないです。

今回も例に漏れずスケジュールが大変だったので、裏動きで用意しなきゃいけないモノの量が半端じゃなく、しかしタイムリミットは目前なので、買い出しに行くにもどれくらい時間がかかるドコでナニを買うのか、というのを計算しながら絶えずスマホと車と足を動かすことになります。(車を動かしていたのは上司ですが……)
飾り込みもリアルタイムで飾っていかないといけないんですが、いかんせん監督は現場中なので、作った飾り込みの出来を見てもらうのにもかなりタイムラグがあります。そこから見てもらってやり直しなんてことになると、その翌日のスケジュールまで全部組み直しになります。なのでずっとハラハラしてました。

てな感じだったのですが、何もない部屋に、監督などの要望も交えながら思いつきや教養、知識などで生活感だったりキャラクター性が反映された部屋を作って、それが映像になる過程は楽しいです。

2段ベッド地獄

美術やってると、謎の知識がついていくのも面白いです。今回ドラム缶を劇中で使うので用意したのですが、そもそもドラム缶なんてどこで手に入れりゃええねん、ってところから始まるじゃないですか。買ったことあります?ドラム缶。僕はなかったですね。

でもそのなかで色々調べていくと、通販とかで普通に売ってるところもあるし、なんならホームセンターにも場所によっては売ってたり、美術の奥の手「ジモティー」で探せばもっと安く手に入ったり、真偽不明ですがガソリンスタンドだと無償で譲ってくれたりするところもあるようです。
普通こんなにドラム缶の入手方法知ってる人そんなにいないでしょ??美術の醍醐味ですが、手に入れようと思えば、工夫次第でなんでも手に入るし、その分ずる賢さのステータスが上がっていくんですよね。面白いです。

そういう特殊なものも用意した今回の現場でしたが、一番苦戦したのは、業務向けとかではない普通の、一般的な、某家具屋さんで購入した2段ベッドの組み立てです。
あえてもう一度言いますが、一般家庭向けの、その辺にある普通の家具屋で購入した2段ベッドです。

これを二人がかりで組むだけで、丸一日使いました。

「一般的に売られてるモノだから丸一日はかかりすぎなんじゃない???笑」みたいに思われるかもしれませんが、マジでやばかったです。

説明書をいくら読み込んでも、どんな工具を使おうとも、最終的にはパワーで物理法則を捻じ曲げないと完成しない2段ベッドでした。
こんなの家庭のお父さんが一人で作るのは無理だろ!!!と二人で涙目になりながら頑張って作りました。

しかもその家具屋さん、組み立てサービスとかもないので、買ってしまったら最後、なんとかして自力で作らないといけない鬼畜仕様。
ちなみに、バラすのは一瞬でした。虚しいね。

さいごに

ともあれ、一ヶ月近く続いた現場ラッシュは終わり、やっと迎えた休日で「ガーディアンズvol.3」と「マリオ」を見に行って今に至るというわけです。
また来月頭から現場です。それまでに「クリード3」を見て、「ゼルダの伝説 ティアーズ・オブ・ザ・キングダム」をプレイします。楽しみだ。

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