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曲付き動画編集のススメ

体の中から風の音が聞こえる……。

目次

お疲れ様です。

2週間に一回更新する当ブログで毎回同じ話から始まって恐縮ですが、花粉症がやばすぎです。
一昨日の夜中に鼻が詰まって起きて、薬を使うも鼻から無限に水が出てきて大惨事でした。
僕がイーロンマスクだったら、テスラ作ったりtwitter買収する前に花粉を完全に防ぐ「イーロンマスク」に全額投資したいところです。笑うところですよここ。

そんなわけで「シン・仮面ライダー」みてきました。
公開初日の口コミはマイルドに言っても賛否両論といった感じで、
「今回は荒れるぞ……」と思いながらレビューを横目に劇場に走ったのですが、個人的にはかなり楽しめました。
こういう大作映画って「何を期待してお金を払うか」というところが評価を分けると思ってます。鑑賞前のハードルの高さもさることながら、どの競技のハードルなのかという点で期待する部分が違ってくるように思えます。
僕は元から仮面ライダーというコンテンツにかなり愛着があり、庵野秀明監督作品もそれなりに追ってるので、「庵野監督が作る仮面ライダーの映画がみたい」という期待に鑑賞料金を払いました。

多かれ少なかれ、大体の映画には「文脈」があります。
いっちゃあなんですが、「仮面ライダーの映画」はたかが知れてるもので、当然アメコミ映画みたいなものには予算的な意味で足元にも及びません。
ですがそこにテレビシリーズへの愛着や監督のクリエイティブ、造形物やアクション、役者のパワーなどといった付加価値が加算されて、予算以上の鑑賞感があるものもあります。これが「文脈」で、この「シン・仮面ライダー」は特にその文脈に頼る映画でした。

そういう意味では、個人的な鑑賞感としては、庵野秀明監督やその他スタッフ陣、役者陣のキャリアも遺憾無く発揮されているし、「仮面ライダーの映画」という文脈からいい意味で外れない構成でありながら攻めの姿勢が貫かれていて、楽しむことができました。
ただこの「文脈」以上の鑑賞に耐えうる何かがあるかと問われると微妙なところで、しかもこのハードルの設け方って完全にB級映画を見る感覚なので、確かに「シン・ゴジラ」みたいなものを期待する方からは受け入れられないのもまた致し方ないと思います。

万人向けとは言えないし、大手を振って「面白い映画ですよ!!」と言えない内容になっているのは事実ですが、怖いもの見たさがある方や「文脈」を楽しみたい方は予告などを参照してからぜひ一度見てみるといいかと思います。

音付き動画編集のススメ

動画編集をする際に「音」を先に決めて、その音に沿って編集することは多々あります。
もっとも代表的なのはMVです。あれは動画のメインが曲で、その付属物として曲の内容に沿ったドラマや、シンガーのライブ映像などがくっついていますからね。
そうでなくても、たとえば企業PV、結婚式のPVやエンドロール、VLOG、tiktok、ダンスPVなどなど…枚挙にいとまがありませんが、曲主体で映像が流れていく構成は、動画編集のいわば王道です。

私もこういった編集をすることがかなり多く、その中で自分の中で現時点で確立している技法などを、備忘録的に置いていこうかと思います。
ついでに解説風に書いていくので、これから動画編集をする人の参考にでもしていただけたら幸いです。

①「気持ちよさ」を感じる

いきなりキモイことを言い出しますが、自分で組み立てた動画を見る時に「気持ちいいかどうか」を感じてください。

かなり抽象的な表現ですが、動画編集は毎回違うものを作ることが求められるので、確実なセオリーはありません。
そのためにまず大前提として、映像を通しで見た時にカットが変わるテンポ感を「気持ちいい」「気持ち悪い」で評価できる感性は身につけておきたいものです。

もちろん、クライアントやお客さんのために作る映像である場合は、自分の感性だけを頼りにしても傲慢です。
他人のチェックが入った時に気持ち悪いと指摘された部分は、甘んじて受け入れましょう。

②音に合わせすぎない

曲に合わせすぎるとそれはそれでダサいものです。

例えばこれはやりがちなのですが、曲の2小節(もしくは4小節)ごとにカットを切っていく編集。
これだと一見、曲に合わせてテンポよく映像が変わってくように思えます。ただ、ずっとその調子だとダレます。
偶数でカットを割っていくとかなり収まりが良く感じるのですが、通しで見るとどうしても情報の羅列でしかない印象を感じます。

このマンネリを打破するために僕がよくやるのは、とりあえず2小節ごとに素材を置いて行って、後から1小節と3小節などにずらしたり、
アップの画やインサート(情景やモノ撮りなど)を1拍だけ入れたりします。

そのために、曲の展開や素材の画の使い所とよく相談して、映像に組み込む素材の長さを決めていきます。

画の使い所といえば、素材によって使える部分をまるまる使いたいときもあると思いますが、そういう時は拍も小節も気にせずドカンとのせていいと思います。短いカットと長いカットが気持ちよく混同している方が、メリハリのある映像になります。

また、カットが変わるテンポ感を把握する時は、一部だけ繰り返しプレビューするのではなくて、Aメロ丸々、サビ丸々など、ある程度広い箇所を見ていくと、カットが変わるタイミングに違和感を感じやすくなります。

また、2小節ずつ置いていくのは曲のパートによっては有効な場面もあります。イントロや間奏だったり、静かな曲調の時は淡々とカットが置いてあるだけの方が情緒を揺さぶることもあります。

③思考停止はやめよう

思考停止してカットをただ並べていくと、前の項で言った「2小節ごとのつなぎ」になりがちです。

前後のカットとのつながりをかんがえながら、カットを置いていく
→ある程度繋がったら広い範囲でチェックする
→気持ち悪いところは前後を入れ替えたり、尺の長さを変えたり、思い切って消す

というようなことを繰り返して、常に考えながら動画を組み立てていくことが大事です。

④真似る

元も子もないようなことを言いますが、元の曲や似たような曲のMVの編集は積極的に見ましょう。

シーン構成や、パートごとのカットのリズム感、曲に合うエフェクト、色味などはほとんどここから参考できます。
また、プロが作った映像を見ていくことで、自分の中の編集のボキャブラリーも増えていきます。

世の中にはやれ盗作だパクリだと騒ぐ人もいますが、そりゃ度を越した模倣はパクリですが、今現在この世に溢れているすべての創作物はすべて何かしらから影響を受けています。先人を真似ることは学びの第一歩なので、まずはそこから始めましょう。

最後に

妙な熱量を帯びた記事になりましたが、曲付きの動画は基本さえ押さえればそれなりの出来になるし、そこから上手く作れればかなりハイクオリティな映像を目指すこともできます。
映像を個人で作る機会も昨今は多いですので、ぜひ参考にしてください。
あと「シン・仮面ライダー」もぜひ見てください。

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