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特殊メイク奮闘記

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お疲れ様です。

画像はオフィスにあった万力(物を固定するときに使う工具)なのですが、初めて見た時からライトセーバーにしか見えません。
このパーツの寄せ集め感といい、ちょうど両手で持てるサイズ感といい、先っぽのアポロチョコみたいなパーツといい、どう見てもライトセーバーなのですが、なかなか他の人からは共感を得られませんでした。残念。

今年のアカデミー賞のノミネートが発表されましたが、大方の予想通り「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」と「フェイブルマンズ」の2強でした。
最近の映画に明るくない人からしたら「なんじゃそりゃ???」という感じでしょうが、フェイブルマンズの方は「ジョーズ」や「E.T.」でお馴染みスティーブン・スピルバーグ監督の新作です。

それに備えるつもりで、スピルバーグ監督の長編デビュー作品「激突!」を見ました。
スピルバーグ監督といえば、先述したように人喰いサメや宇宙人が出てくる派手な映画を想像する方が多いかと思われますが、
この「激突!」では狂った大型トレーラーが主人公の乗る車に対して煽り運転をします。
煽るだけならまだしも、かなり派手に轢き殺そうとしてくるので本当に狂ったトラックです。

しかもタイトルですでになんらかの形で激突!するのは確定なのが不穏で余計に嫌ですね。(原題は『Duel』決闘という意味です)

追いかけてくるなら脇道に入れば逃げれるじゃんw…と思ってた時期が僕にもありましたが、なんせここは雄大な自然とクソでかい一本道だけが無限に広がるアメリカ。脇道なんてないのは愚か、ガソスタに入ろうが、岩陰に隠れてやり過ごそうが、容赦なく陰湿な追跡をしてきます。日本に住んでてよかったと思わず感じさせてくれますね。

しかしロボットにトランスフォームするわけでもないただのトラックって、結構地味なように思いきや、演出や音楽も相まって、見終わる頃には「絶対に遭遇したくないな」と思わせてくれるほどの最悪なモンスターになっています。
そういう意味で、のちの作品にも通ずるスリラー演出やキャラクター性の出し方はもうすでに発揮されているように感じました。

1時間半くらいのサクッと気持ちよく見れるタイプの映画なので、お時間がある方はぜひ。

特殊メイク奮闘記

先日テレビの現場で特殊メイクをしてきました。

まだ情報解禁できないので詳しいことはあまり書けないのですが、今日はそれに至るまでの過程を綴っていこうと思います。

僕はテレビの現場に入ったのは初めてで、以前からテレビの現場のスピード感みたいなものが異常だというのは薄々知っていたのですが、今回お話をいただいたのはなんと撮影の1週間前。新幹線ならそろそろキャンセル料がかかってくる頃です。
しかも普通のメイクとかならまだしも特殊メイクなので準備物も多く、決まってから準備までかなり急ピッチで、残業残業アンド残業の毎日でした。

練習地獄

通常、基本的な特殊メイクはアプライエンスというラテックスで作った生皮を顔に貼り付けていく方法なら1〜2時間程度かかる物なのですが、今回の依頼は「1時間で4人」という一見無茶振りのようなお仕事でした。

僕も大学時代に特殊メイクをやったことがあり、僕も含めて経験者は三人。プラス、普段からメイクの現場に入ってる方にお手伝いしていただきながら、演者一人につきメイク二人がついて作業する作戦でした。これで演者一人につき30分です。

そこから特殊メイクの工程とクオリティとのバランスを逆算して、最適な方法を実践しながら研究していきました。

最初こそ簡易的な方法で一人1時間くらいはかかっていたのですが、練習するにつれて手順も定まっていき、最終的には20分ちょっとでできるようになりました。

画像は僕にメイクしてもらった時の画像です。「メイクしてる時の方がイケメン」「ずっとこの顔でいればいいのに」「爬虫類顔やね」と散々な言われようでした。

いざ現場へ

現場は名古屋でした。神戸から出発して休憩ありで4時間の道のりでした。長時間の移動なので座ってるだけでもなかなか疲れるもので、ついた頃にはもうすでにやり終えた感すらありました。

やはり現場というものは往々にして押すもので、僕らが来たときにはすでに30分以上押していました。
そこから演者さんが入ってきて作業開始なのですが、いかんせん押しているので想定していたよりも手を早くする必要がありました。
その結果、「一人につき二人作戦」だったのが最終的にはほぼマンツーマンになっていました。

とはいえ当初想定してた通りの出来にはなんとか持って行けたし、僕らが遅くて現場を待たせてしまうようなこともなかったので案外ハッピーでした。

メイクが終わってからも現場はどったんばったん大騒ぎで、控え室にずっといるはずが現場に直接でむくこともあったり、最後は急遽控え室で撮影することになって、超急ピッチで片付けて退散しました。

最後に

なんせ情報をどこまで書いたらいいのかわからないので窮屈な感じの記事にはなってしまいましたが、無事放送されて、しかも特殊メイクを担当したところがカットされていなければまた放送後にお話しできたらと思います。

来週も熊本に出張です。最近出張続きで忙しいのですが、それはそれとしてたくさん旅行に行ってるようなものなので楽しいです。と自分に言い聞かせています。

それでは。

ps:マンダロリアンシーズン3の配信まで一ヶ月切りました。これだけは楽しみにしてるコンテンツなので早く見たいです。と同時にps5のゲーム「ジェダイサバイバー」が発売延期になりました。Nooooooooooooo!!!!

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