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映画撮影に参加しました!

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お疲れ様です。

お疲れ様です。

煉獄さんが責務を全うしましたね…。
自分はめんどくさい映画ファンなので無限列車編が100億売れたことに対しては懐疑的な姿勢でいたのですが、とはいえ人に連れられたりテレビで再放送されたりで3回は見てしまっています。これがミーハーということか。

早いものでもうすぐ12月ですね。エヴァも終わり、星野源とガッキーが結婚し、ワクチンがそれなりに普及して、エミューが逃げ出した2021年ももうすぐ終わりですが、新年に悔いを残さぬようあとひと月頑張りたいと思います。

映画撮影に行ってきました!

12月の話をしたばかりですが、今回はまだ10月の話をします。
10月20日から2週間ほど映画撮影に衣装スタッフとして参加してきました。
衣装スタッフなので、基本的には衣装の準備や管理をするのがお仕事ですが、ヘアメイクのサポートをしたり、役者さんの荷物や飲み物を管理するようなこともしていました。
また、大きな現場なら「記録部」といって、カットがつながるようにその時に使ってた小道具や衣装を記録する部署があるものですが、今回はロケ地が非常に狭く人員もかなり絞らなければならなかったようで、記録部の代わりに管理するようなことも兼ねてました。

学生時代から映画撮影の現場は何度か経験があるのですが、特に今回はダントツでハードでした…。
今回はそんな阿鼻叫喚の現場の様子の中から特に印象に残った出来事を三つほどピックアップしてご紹介したいと思います。

①スケジュールがすごい

まっっっっっっっっっっっっっじでスケジュールがやばかったです。

特に最初の一週間は泊まり込みで撮影だったのですが、ほぼ毎日、朝は6:30集合、夜は25:00解散くらいのスケジュールでした。
自分は7時間は寝たい人間なのですが、そんなのお構いなしに連日3時間睡眠でした。

自分はまだ1週間で済んだので良かったのですが、弊社社長も同じ現場だったのですが、撮影が始まる1週間前から準備に明け暮れており、2週間ほどそんな感じの生活を続けており、撮影中盤にはもう憔悴しきっておりました。
映画撮影に初めて参加したヘアメイクのスタッフの子らも前半はほぼ毎日誰かが寝坊しておりました。

たまに24時に帰れる日には「今日は早かったね」なんていう始末。挙句我々の時間感覚も完全に狂い、18時に昼食、ホテル到着後夕飯を食べる毎日。
22時ごろに夕方の気分がやってくるという時差ぼけのような症状も出ておりました。

そんな毎日だったので当然テレビを見る時間などなく、生田絵梨花が乃木坂を卒業したことや地元の阿蘇山が噴火したことを全日程が終わったのちに知り驚きました。ちょっとした浦島太郎です。

1日だけ日を超えても撮影が終わる気配が全くなく、結局翌4:00ごろになって切り上げる日もありました。幸い衣装部のその日の仕事はもうほぼ終わっていたので、交代で休憩を取りました。その日はホテルに帰る時間など当然ないので、そのまま現場に止まって3時間後には翌日の撮影を開始していました。

まぁその時はかなりしんどかったですが、その反面「今日はどんなトンデモスケジュールが飛び出すかな?」と楽しみにしていた部分もあります。遅れてきた青春でした。美化しすぎか。

②動物が可愛い

私、高校時代は帰り道にあったペットショップでウサギを見て癒されて帰るというストレスフルな動物好き学生だったわけですが、この撮影が行われていたのは田舎の山の中で、夕方になると散歩してる犬や猫がよく通るわけですよ。
もうずっと目で追ってました。かなり人懐っこいダックスがいて、足元まで寄ってきたので飼い主さんにお願いして触らせてもらったのが最高でした。人生最良の瞬間。
あと夕飯を求めてベースに野良猫が毎日寄り付いてたのですが、「からあげ」という名前をつけて可愛がっていました。ちょっと太っていたので、多分ご近所さんにも可愛がられているんだと思います。ネズミも狩ってました。
あとは弊社映像制作部長が新しく飼い始めた「ギズモ」という犬がゲージにかじりついてる動画もかなり良かったです。水をかけたら増えそうな名前なので、会う機会があったら水ぶっかけて一匹もらって帰りたいです。
1日だけ、猫カフェのような施設で撮影する日があったので交流を楽しみにしていたのですが、現場が狭くて中に入ることは叶いませんでした。衣装が引っ掻かれて帰ってきたので、居た気配だけ味わってしょんぼり帰りました。

僕は見ていないのですが、山中には狸や猪もいたそうです。みたかったなぁ…。

一つだけ最悪だったのは、超巨大ゲジゲジを目撃してしまったことです。ベースの壁に張り付いていたのですが、それがもう、人間の顔くらいの大きさだったんです。スマホが呪われるので写真は撮らなかったんですが、そのせいで誰も信じてくれません。本当にいました。いまだにあの光景がまぶたの裏に張り付いています。最悪でした。

③女装

撮影用語で「スタンドイン」というものがありまして、カメラのセッティングの際にスタッフが役者さんの代わりに立ち位置に立つことなんですけど、役者さんがスケジュールの都合で撮影に参加できなくなった場合、そのままスタッフが役者さんの代わりに顔を写さないで出演することもあるわけでして。
今回は長身の女優さんがおられたのですが、その方の代役として、ちょうど同じくらいの身長と肩幅を兼ね備えたこの僕がスタンドインすることになりました。

写真は載せられませんが、和田アキ子さんを想像していただければ70%はそのままです。
女装をするや否や、顔は写らないと分かっていながらヘアメイク担当の弊社社長から口紅を塗られ、現場に入ると拍手で迎えられました。
プロデューサーからは「肩が女優っぽい」、監督からは「手が美しい」と言われ、主演女優の方からは「笑わないようにしなきゃ」と言われました。
スタッフの皆さんからは何度も「なんで口紅まで塗ったの?」と聞かれました。
最初の出番が終わり、退散する際にはまたもや拍手で見送られました。
その後も出番があったのでしばらく女装したまま仕事をしていたのですが、その間通りかかる人に嘲笑されました。

まさしく生き恥を晒したわけですが、短い間役者としてチヤホヤされたので気分は良かったです。
下の衣装ヘアメイク部の子らからは呆れられていました。

あとタイツにすね毛が引っかかって痛かったです。

最後に

かなりきつい現場ではありましたが、その分たくさんのことを勉強させていただきました。
実はまだ撮影が残っているので、守秘義務やらなんやらで詳しいことはご紹介できないのですが、もし皆さんのお目にかかることがあればよろしくお願いします。

来週からは鬼滅二期が始まりますし、1日からはジョジョの六部が配信開始されます。ホークアイが面白いです。楽しみ〜

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