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【映像編集】膨大な素材、少ない時間、さあどうする?

目次

お疲れ様です。

先日、とあるイベントに撮影スタッフとして参加してきました。
平たく言うと、ご当地アイドルのステージのメイキングを撮影する仕事で、残暑も厳しい中、とても素晴らしいパフォーマンスを演じてらしたので、我々も負けじと頑張ってまいりました。
その様子は追い追いこのブログにもかいていこうと思うのですが、今回はひとまず「その後」の様子を書き記していこうと思います。

イベントものは”鮮度が命”

当然撮影するだけだとただのファンになってしまいますので、撮影した動画を編集する作業が行われます。
イベントはライブ感が大事なので、その様子を撮影して動画もなるべく早く納品することが求められます。鉄は熱いうちに打てということです。
というわけで、二日以内で編集を終えることにしました。
素早い仕上がりが求められますが、クオリティを疎かにするわけにはいきません。
とはいえ、撮影した動画の量はスタッフ全員合わせて約700以上。容量にして150GB程度です。
それらを確認するだけでも膨大な時間がかかります。
ですので、いくつかの工夫をすることにしました。

プレビューの時点で取捨選択

もしかすると人によっては「当たり前だろ!」と怒られてしまうかもしれませんが、プレビューを終えた段階で使う可能性別でフォルダ分けしました。
「絶対使う」はメイキングの根幹にあたるライブシーンやインタビューなどの動画を入れてます。絶対使います。
逆に「ワンチャン」は使えるっちゃ使えるな…くらいの動画を集めてます。ちなみに僕は「私あまり面食いじゃないんだよね」と言った女性に「お。じゃあワンチャンあるな」と発言し、その後見事に彼女をにしたことがあります。魔性の男ですみません。
「外観・インサート」は読んで字の如く。ちゃんと分ければ探す手間が省けます。
こういう感じで使う動画だけをフォルダ分けしました。これで半分くらいの動画を蹴落としました。断捨離ってやつです。

プロキシは作らない!

僕がいつも編集するときは、最初に動画をインポートしてからプロキシを作成しています。プロキシに変換しておけば動画のデータが軽くなるので快適に編集することができます。
が、プロキシを制作するには一度全ての動画をエンコードする必要があるのですが、これがまあ時間のかかること。
なので、今回はプロキシを作成せずに編集を始めることにしました。一応ちゃんと編集はできますが、「もってくれよ俺のPC…!」って感じでした。

その代わりに、編集中に連絡を取ったり休憩したりの空いた時間に欠かさずレンダリングするようにしていました。これやっとけば編集は快適にできるし、書き出しの速度も早くなります。premiereだとenterキーで実行できます。

とにかくどんどん置いていく

作り物をするとき、例えば絵を描くときやフィギュアやプラモデルを作るときには、まず最初に大まかな形からどんどん制作して、全体像が固まったらディテールをふやしていくと思います。
動画編集も似たようなもので、まず頭の中で構成をざっくり制作(今回は時系列順にするか、インタビューをどこで挟むかなどを考えました)して、先ほどフォルダ分けした使う動画の中から、構成を元に適当にタイムラインに置いていきます。
そのとき、動画のソースモニター(premiereの左上の窓)でその動画の中の使う部分だけを「IN/OUT」を使ってざっくり切り抜いてからタイムラインにおきます。それぞれIキーとOキーでショートカットできます。
そうすることで、後からわざわざ使いもしない部分をもう一度確認しなくても良くなります。

とにかく詰める!

ここまできたら半分はできたも同然ですので、おいた動画をとにかく詰めていきます。
インタビューのシーンで音だけ使って他のクリップを表示したり、音楽に合うようにクリップの尺を調整したり、いらないカットはバッサリ削ったり、短すぎるor長すぎるカットも調整したり、とにかく手を動かしていきます。
で、なんとなく全編通して気持ちの良い感じになったら、次は定石通りエフェクトをかけたり、カラコレしたり、音をいじったりするのですが、今回はその前にもう一つ、あることをしました。

字幕を発注する

今回は僕の大学時代の後輩の通称「でっしー」さんが手伝ってくれました。とはいえでっしーは編集ソフトを触ったことがありませんでした。
そこは追い追い教育していくとして、今回は字幕の文字起こしをお願いしました。
セリフを耳コピして文字を書き出してpdfにしてもらうだけの簡単なお仕事です。
でっしーは仕事が早いデキる後輩なので、前日の晩に発注したら次の日の朝に全て送ってくれました。きちんと寝たのか不安になります。僕はぐっすりでした。

送ってもらったpdfを元に、それをpremiereにコピペしてフォントやサイズを調整していきます。と言っても、一個調節して、テキストのクリップを動画のお尻まで伸ばして、セリフに合わせて切って、セリフをコピペしていくので、ここは脳死でできます。いずれはここを丸々手伝って欲しいくらいです。

いちいち動画を見て音声を聞いて文字を書き出してフォントを決めて…という作業を一人でやると、どうしても無駄な時間がかかるので、かなり助かりました。ありがとうでっしー…

余談ですが、premiereからレガシータイトルというテロップを作るのに使うツールがなくなることをこの編集中に知って衝撃を受けました。今後はエッセンシャルグラフィックスで頑張ります。ありがとうレガシータイトル…

あとは定石通り

あとは上記したとおりカラコレやエフェクトや音をいじります。ちゃんと撮影してればあまり負担はないので、じゃんじゃんやっていきます。終わったら確認を経て即書き出し、納品です。編集自体はなんとか二日以内で終わりました。

さいごに

僕はまだ社会人一年目のぺーぺーなので経験値が足りてないのですが、話を聞く限りではこういう急ピッチの仕事もよくあるみたいです。
それを考えると、毎日動画をアップしているyoutuberなんかも、素材700本は流石にないとはいえ大変な仕事ですよね…
いずれYouTubeを始めることがあれば、今回の経験を活かしてみたいですね。
めざせ!胸出してピアノ弾いてるyoutuber!!

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